2009年 06月 09日
ミブルイ vol.1 |
ちょっと前に買ったミリオン出版発行の「ミブルイ vol.1」を読んだ。
この本は世の中にある都市伝説や怪奇現象、陰謀、秘祭などをテーマに漫画メインと文章解説で読ませる構成の本であるが、内容としては受水槽に自殺体が入った水を飲んでしまっていたという噂「死体水」、謎の原発バイト、事件現場に戻った男、道路標識の親子、死のネックレス、勤勉会社員の末路、コインロッカーベビー、日本カイシャの黒い噂といった「暗黒都市伝説」、「JR中央線自殺多発の謎」、突撃レポート「墓地探訪」、警察と霊の関係性「警察と幽霊は仲がいい」、地震兵器が存在しているという「相次ぐ大地震はアメリカの陰謀だった」、殺人ビデオの謎「スナッフフィルムが日本に存在していた」、日本のオカルト界に多大な影響を与えた男「心霊一代 中岡俊哉物語」、日本猟奇犯罪史「愛人の頭皮を剥いで被った男」、異世界へつながるというエレベーターをリポートした「エレベーターで異世界に行ってみよう!」、樹海の怪伝説「青木ヶ原樹海に人肉犬がいた・・・!」、飯島愛の死の謎や心霊番組の裏側を追った「テレビ・芸能怪伝説」、アカマタ・クロマタ、泥棒村、間引きのガキ塚、近親交配村、つくば学園都市の闇などを取り上げた「日本全国ヤバい村」、中岡俊哉のコレクションという本物の心霊写真、様々な自殺の名所、テレビに映った心霊、などの「戦慄のカラーグラビア」ページ、異形の祭やムカサリ絵馬、軍艦島の陰にひっそり浮かぶ火葬場のある無人島などをカラーグラビアで取り上げた「日本タブー紀行」といった感じ。
実は先月グループ展の参加で目黒に行った際に泊めてもらった大学時代の先輩で漫画家の松田望さんがちょうど行った日にこの本のための「異世界へのエレベーター」の取材に行っていたという話を聴かせてもらったのだが、実際出来たものを読んでみると何にも不思議現象がなかったのにちゃんと話まとめてるのがある意味凄いし、勝手にオカルトに持って行く担当編集者の頭の中の方がまるで異世界だろ!と突っ込んでしまった(笑)
その時の話ではこの本は「不思議ナックルズ」をリニューアルするという企画でリニューアルなら「怖い噂」があるのでは?って聞いたら漫画版「不思議ナックルズ」のような構成になるって事だったのでどういう風に出来上がるのか楽しみにしていた。
まあ漫画になった分絵での表現はページを使うだろうし取り上げられるネタは減るながら、ネタの選び方的には都市伝説やヤバい村など怪奇系ではよくある感じも含まれるもまさに「不思議ナックルズ」だし、私的にはこういうムック本は文章と写真中心の方が好みだがこれはこれで結構面白かったと思う。
気になったネタとしては「原発バイト」の話はシャレにならないリアルな怖さがあるし、「日本カイシャの黒い噂」はあってもおかしくない気がする。
また「スナッフフィルム」の話はAV業界の一部に人の命など何とも思わない鬼畜な連中が作っているという異常さが恐ろしかったし、実際そういう「本物」の虐待や殺人を映像に求める人間が多いという現実も異常な気がする。
「墓地探訪」では妙なテンションの大騒ぎなノリは変なおかしさがあって笑ってしまったり、怪奇探偵こと小池壮彦の「警察と幽霊は仲がいい」は警察が霊を建前的には認め以内ながら事件の背景や解決に導くのに霊という観念が利用されているという裏側は面白いと思う。
「地震兵器」については以前も他の本で読んだ事があったが、それが実在するものとして地震を起こす理由がこの本に書かれているような事なら有り得ない事ではないし、「心霊一代 中岡俊哉物語」はこれまで心霊研究家程度しか知らなかった中岡氏について彼がそういう仕事をするに至った波乱万丈の経緯など意外だったし、心霊研究家としての生き様など人間ドラマ的にも面白かった。
「テレビ・芸能怪伝説」では飯島愛が呪殺されたという噂とか他の怪奇系の本とはまた違う説を展開していたのが面白かったが、何といっても「私は心霊番組のサブ霊能者だった」がネタ的に面白い!
通常メインであれこれやる霊能者の陰にその霊能者の力が弱かった場合テレビに映らないが本物の力を持った人がサポートしていたりするという状況とか力が無いくせに周囲に偉そうなエセ霊能者の実態などテレビのオカルト番組の裏側が色々載っていて興味深かった。
「愛人の頭皮を剥いで被った男」はまるで「悪魔のいけにえのレザーフェイスか!」と突っ込みたくなるような戦前に実際に起こった猟奇事件だが悪魔の~みたいな意味不明な狂気が背景ではなく解説にも引き合いに出されていた阿部定事件のような男女の行過ぎた情念が突き抜けた末に起こったような事件というのが何とも業深い感じ。
「日本全国ヤバい村」では「アカマタ・クロマタの正体」が閉鎖地域に受け継がれる謎めいた部分が感じられて面白かったが、同じ閉鎖的地域でも「筑波学園都市」の状況は最先端都市のはずが異様過ぎて驚かされたし、それが本当なら正直近寄りたくないくらいの恐ろしい地域・・・。
次号発売は8月らしいが今度はどんな恐ろしいネタを見せてくれるのか楽しみ♪
この本は世の中にある都市伝説や怪奇現象、陰謀、秘祭などをテーマに漫画メインと文章解説で読ませる構成の本であるが、内容としては受水槽に自殺体が入った水を飲んでしまっていたという噂「死体水」、謎の原発バイト、事件現場に戻った男、道路標識の親子、死のネックレス、勤勉会社員の末路、コインロッカーベビー、日本カイシャの黒い噂といった「暗黒都市伝説」、「JR中央線自殺多発の謎」、突撃レポート「墓地探訪」、警察と霊の関係性「警察と幽霊は仲がいい」、地震兵器が存在しているという「相次ぐ大地震はアメリカの陰謀だった」、殺人ビデオの謎「スナッフフィルムが日本に存在していた」、日本のオカルト界に多大な影響を与えた男「心霊一代 中岡俊哉物語」、日本猟奇犯罪史「愛人の頭皮を剥いで被った男」、異世界へつながるというエレベーターをリポートした「エレベーターで異世界に行ってみよう!」、樹海の怪伝説「青木ヶ原樹海に人肉犬がいた・・・!」、飯島愛の死の謎や心霊番組の裏側を追った「テレビ・芸能怪伝説」、アカマタ・クロマタ、泥棒村、間引きのガキ塚、近親交配村、つくば学園都市の闇などを取り上げた「日本全国ヤバい村」、中岡俊哉のコレクションという本物の心霊写真、様々な自殺の名所、テレビに映った心霊、などの「戦慄のカラーグラビア」ページ、異形の祭やムカサリ絵馬、軍艦島の陰にひっそり浮かぶ火葬場のある無人島などをカラーグラビアで取り上げた「日本タブー紀行」といった感じ。
実は先月グループ展の参加で目黒に行った際に泊めてもらった大学時代の先輩で漫画家の松田望さんがちょうど行った日にこの本のための「異世界へのエレベーター」の取材に行っていたという話を聴かせてもらったのだが、実際出来たものを読んでみると何にも不思議現象がなかったのにちゃんと話まとめてるのがある意味凄いし、勝手にオカルトに持って行く担当編集者の頭の中の方がまるで異世界だろ!と突っ込んでしまった(笑)
その時の話ではこの本は「不思議ナックルズ」をリニューアルするという企画でリニューアルなら「怖い噂」があるのでは?って聞いたら漫画版「不思議ナックルズ」のような構成になるって事だったのでどういう風に出来上がるのか楽しみにしていた。
まあ漫画になった分絵での表現はページを使うだろうし取り上げられるネタは減るながら、ネタの選び方的には都市伝説やヤバい村など怪奇系ではよくある感じも含まれるもまさに「不思議ナックルズ」だし、私的にはこういうムック本は文章と写真中心の方が好みだがこれはこれで結構面白かったと思う。
気になったネタとしては「原発バイト」の話はシャレにならないリアルな怖さがあるし、「日本カイシャの黒い噂」はあってもおかしくない気がする。
また「スナッフフィルム」の話はAV業界の一部に人の命など何とも思わない鬼畜な連中が作っているという異常さが恐ろしかったし、実際そういう「本物」の虐待や殺人を映像に求める人間が多いという現実も異常な気がする。
「墓地探訪」では妙なテンションの大騒ぎなノリは変なおかしさがあって笑ってしまったり、怪奇探偵こと小池壮彦の「警察と幽霊は仲がいい」は警察が霊を建前的には認め以内ながら事件の背景や解決に導くのに霊という観念が利用されているという裏側は面白いと思う。
「地震兵器」については以前も他の本で読んだ事があったが、それが実在するものとして地震を起こす理由がこの本に書かれているような事なら有り得ない事ではないし、「心霊一代 中岡俊哉物語」はこれまで心霊研究家程度しか知らなかった中岡氏について彼がそういう仕事をするに至った波乱万丈の経緯など意外だったし、心霊研究家としての生き様など人間ドラマ的にも面白かった。
「テレビ・芸能怪伝説」では飯島愛が呪殺されたという噂とか他の怪奇系の本とはまた違う説を展開していたのが面白かったが、何といっても「私は心霊番組のサブ霊能者だった」がネタ的に面白い!
通常メインであれこれやる霊能者の陰にその霊能者の力が弱かった場合テレビに映らないが本物の力を持った人がサポートしていたりするという状況とか力が無いくせに周囲に偉そうなエセ霊能者の実態などテレビのオカルト番組の裏側が色々載っていて興味深かった。
「愛人の頭皮を剥いで被った男」はまるで「悪魔のいけにえのレザーフェイスか!」と突っ込みたくなるような戦前に実際に起こった猟奇事件だが悪魔の~みたいな意味不明な狂気が背景ではなく解説にも引き合いに出されていた阿部定事件のような男女の行過ぎた情念が突き抜けた末に起こったような事件というのが何とも業深い感じ。
「日本全国ヤバい村」では「アカマタ・クロマタの正体」が閉鎖地域に受け継がれる謎めいた部分が感じられて面白かったが、同じ閉鎖的地域でも「筑波学園都市」の状況は最先端都市のはずが異様過ぎて驚かされたし、それが本当なら正直近寄りたくないくらいの恐ろしい地域・・・。
次号発売は8月らしいが今度はどんな恐ろしいネタを見せてくれるのか楽しみ♪
by lucifuge
| 2009-06-09 22:01
| 本/雑誌・増刊