さよなら あおぞら vol.1 |
このギャラリーは以前幻想的な要素を持つ永吉友紀さんの作品を見に行ったりした事があったが、今回はガラリと雰囲気も変わってブルーベアーアートプロジェクトという作家が展開するインスタレーション表現の展示。
会場に入ってみると普段の画廊とはまるで違う薄暗さの中、布で仕切られた奥に進んでいくとイガイガした囲いに囲まれた中心に白いロッカーか物置のようなものがあり、周囲には羽や葉っぱが散乱している。
この展示は中心にあるロッカーの中に入って楽しむらしいのでまず扉を開けてみたのであるが、開けた時にロッカーの中にまで入っていた羽がまるで生き物のように動いたので一瞬「ゴキブリ!?」と驚いてしまった(笑)
ロッカーの中にはこの作家の象徴的キャラクターともいえる青い熊のぬいぐるみが椅子に置いてあったのだが、この椅子に座ってぬいぐるみを抱いて扉を閉めるらしい。
扉を閉めると扉正面上部にある青く光る小さな窓意外はほぼ真っ暗なのでそれまで見ていた空間とはまるで違う空間に来たような異様さも感じたり、はたまたオカルト好きにとっては「ひとりかくれんぼ」を連想するような恐ろしい感覚にもなったりでホラー的にちょっと面白い☆
再びロッカーから出てみると入る前とはまた違った周囲の空間の感じ方があったり、布で作られた青い光で照らされる空間は深海のようだったり、もしくはクラゲの体内にいるようなイメージも浮かんだ。
それからロッカーもよく見ると単に白く塗装してあるのではなく葉っぱが貼り付けてあったりで結構凝った事もしている。
私は普段は現代美術はよくわからないし、あんまり興味もないのだが、こういうアトラクション的楽しみ方が出来るインスタレーションは面白かったと思う。
そういう意味では空間で表現してみせるアトラクションである「お化け屋敷」もインスタレーション芸術ともいえるし、逆に美術の世界でも体感して楽しめるようなホラー的なものがもっとあっても楽しいんではないかとも思う。
