2009年 07月 31日
ノウイング |
「アイ・ロボット」のアレックス・プロヤス監督が二コラス・ケイジ主演で撮ったSF大作映画「ノウイング」を観た。
今から50年前、ウィリアム・ドーズ小学校のタイムカプセルに埋められた子供たちのメッセージ~子供たちは未来を想像した絵を描いている中、ルシンダという少女は一人何かに取り憑かれたように数字の羅列を書き続けていた・・・・・そして現在、大学で宇宙物理学を教えるジョンにはウィリアム・ドーズ小学校に通う息子ケイレブがおり、タイムカプセルが再び開かれる記念式典が行なわれる中でケイレブが得た封筒はあのルシンダが書いた数字に羅列だった・・・・一見意味不明の数字だが、ふとした事から数字の意味する恐ろしい事実に気付いてしまったジョンは・・・・といったストーリー。
まあ観た感じネタ的には数字の謎は観る前から明かされていたし、その他の数字の謎もさほど難解ではないので予想出来る範囲だったが、その状況と主人公たちがどう対峙し決断していくかという人間ドラマ部分が凄く見所な作品だと思う。
その人物設定にしても父との不和や妻を亡くした事から人生に虚しさを感じているジョンや耳に障害を持った息子ケイレブとの複雑な関係、物語が展開する中ジョンが出会うルシンダの娘ダイアナとその娘アビーといったそれぞれが何かを抱えているようなキャラクターゆえに運命的であり、SFながら宗教的な要素すら感じさせる関係性とストーリー展開はこれまでローランド・エメリッヒが作ってきたようないかにも単純明快でド派手なスペクタクル映画と違って深い部分を感じさせるし、たとえ破滅的ストーリーでも「主人公周辺がみんな幸せ」的な甘ったれた綺麗事とは違う見せ方は好きな感じ。
まああんな事態になってしまったらどうあがこうがどうしようもないと思うが・・・容赦ない破滅的状況の中でも最後の希望と非情の決断を行なう姿は悲しいながらもドラマティック!
それに何といってもこの映画の見せ場はダイナミックな大事故シーンであるが、グロイ部分は抑えながらも生々しさを感じる臨場感があって結構怖いし私的には「デッドコースター」の事故シーンに次ぐインパクトがあった。
他にこの映画の魅力としては人間ドラマや破壊映像の他にも重要なミステリー要素も豊富でメインである数字の謎をはじめケイレブに接触しようとするちょっとデヴィッド・ボウイを思い出すようなヴィジュアルの謎の黒服の男たち、その男たちが痕跡のように残す黒い石、ルシンダの数字の予言が導く謎の真相などパズルを解いていくような面白さもあったし、ラストのオチ的に「そっち方向いくの?」っていうのも少しあったが(笑)ここ数年沢山作られている地球破滅型SFジャンル映画では特に良かったと思う。
今から50年前、ウィリアム・ドーズ小学校のタイムカプセルに埋められた子供たちのメッセージ~子供たちは未来を想像した絵を描いている中、ルシンダという少女は一人何かに取り憑かれたように数字の羅列を書き続けていた・・・・・そして現在、大学で宇宙物理学を教えるジョンにはウィリアム・ドーズ小学校に通う息子ケイレブがおり、タイムカプセルが再び開かれる記念式典が行なわれる中でケイレブが得た封筒はあのルシンダが書いた数字に羅列だった・・・・一見意味不明の数字だが、ふとした事から数字の意味する恐ろしい事実に気付いてしまったジョンは・・・・といったストーリー。
まあ観た感じネタ的には数字の謎は観る前から明かされていたし、その他の数字の謎もさほど難解ではないので予想出来る範囲だったが、その状況と主人公たちがどう対峙し決断していくかという人間ドラマ部分が凄く見所な作品だと思う。
その人物設定にしても父との不和や妻を亡くした事から人生に虚しさを感じているジョンや耳に障害を持った息子ケイレブとの複雑な関係、物語が展開する中ジョンが出会うルシンダの娘ダイアナとその娘アビーといったそれぞれが何かを抱えているようなキャラクターゆえに運命的であり、SFながら宗教的な要素すら感じさせる関係性とストーリー展開はこれまでローランド・エメリッヒが作ってきたようないかにも単純明快でド派手なスペクタクル映画と違って深い部分を感じさせるし、たとえ破滅的ストーリーでも「主人公周辺がみんな幸せ」的な甘ったれた綺麗事とは違う見せ方は好きな感じ。
まああんな事態になってしまったらどうあがこうがどうしようもないと思うが・・・容赦ない破滅的状況の中でも最後の希望と非情の決断を行なう姿は悲しいながらもドラマティック!
それに何といってもこの映画の見せ場はダイナミックな大事故シーンであるが、グロイ部分は抑えながらも生々しさを感じる臨場感があって結構怖いし私的には「デッドコースター」の事故シーンに次ぐインパクトがあった。
他にこの映画の魅力としては人間ドラマや破壊映像の他にも重要なミステリー要素も豊富でメインである数字の謎をはじめケイレブに接触しようとするちょっとデヴィッド・ボウイを思い出すようなヴィジュアルの謎の黒服の男たち、その男たちが痕跡のように残す黒い石、ルシンダの数字の予言が導く謎の真相などパズルを解いていくような面白さもあったし、ラストのオチ的に「そっち方向いくの?」っていうのも少しあったが(笑)ここ数年沢山作られている地球破滅型SFジャンル映画では特に良かったと思う。

by lucifuge
| 2009-07-31 21:58
| 映画/洋画