G.I.ジョー |
武器開発者で武器商人のマッカランはあらゆる金属を侵食し破壊する新兵器ナノマイトミサイルを開発・・・ミサイルはNATO軍に納入されるため特殊部隊のデューク率いる舞台が輸送任務にあたるが、その途中に謎のテロ組織「コブラ」の襲撃に遭う・・・しかし突如現われその襲撃を食い止めたのが様々な国からエリート兵士が集められた最強軍事チーム「G.I.ジョー」だった・・・・実は襲撃を行なったコブラのメンバーとしてデュークのかっての恋人アナがいた事からデュークと盟友のリップコードはG.I.ジョーに入隊するが、そんな中コブラはG.I.ジョーの秘密基地を攻撃しナノマイトミサイルを奪われてしまい・・・といったストーリー。
「G.I.ジョー」というと私には第二次世界大戦の米軍やドイツ軍、日本軍などの兵隊の人形といったイメージだったのだが世界から集められたエリート部隊という以外はヴィジュアル的イメージは全くの別物で身体能力を上げるスーパースーツや忍者みたいなコスチューム、様々な軍事技術のエキスパートなどキャラクターとしても大分今風にアレンジされている感じ。
ストーリー的には非常にわかりやすい「正義vs悪」の構図で誰が黒幕でどういう因縁でつながっていくかというのもバレバレだがその単純さゆえに余計な事は考えずアクションや破壊シーンを楽しめるし、まさに娯楽!といった映画に仕上がっている。
特にミサイルが盗まれてからのパリでの攻防シーンは迫力があるというか、その無茶苦茶さはもはや「やり過ぎ」の域で正義の側も悪の側も破壊しまくりでサラッと映してるが何人死んでるかわからんくらいの事故や破壊の連続で面白かったし、「どっちがテロリストやねん!」ってツッコミたいくらい(笑)
また北極で展開されるクライマックスシーンも息もつかせぬアクションの連続だったが、何か観ていてちょっと「スターウォーズそのままやろ!」とも思えるシーンも多くてこの映画作った監督って「もしかしてスターウォーズファン?」とも思ったり。
この映画の監督は「ハムナプトラ」や「ヴァン・ヘルシング」のスティーヴン・ソマーズで私的には結構好みな映画を撮る人なのだが、今回のはキャラにしてもコブラ側のマッドサイエンティストのイメージがダースベイダーっぽかったり、忍者的なキャラが刀で戦うシーンとか飛び交う多くの潜水艇が宇宙戦闘機のように戦うシーンなどまさにスターウォーズ的だったし、「帝国の逆襲」のラスト周辺に似たシーンまであった・・・・これはあえてオマージュでやってるのか不明だがここまでやってしまうのは中盤のやり過ぎ破壊シーンと併せて逆に個性的ともいえるし面白い♪
正直観る前は最近多いハリウッド産によくある金かけただけみたいな派手な映画くらいなイメージで大して期待もしていなかったのだが娯楽作品としてクセのある強烈さを持った映画だったし十分楽しめて意外な当たり作品だった。
話としては一段落あって一応決着はつくものの、コブラ側が放った陰謀もまだ生き残っていたりと続編を期待させるラストだったし、こんな感じで過激にやってくれるならまた続編も観てみたいと思う。
