20世紀少年 最終章~ぼくらの旗 |
「20世紀少年」は1960年代の終わりに少年時代を過ごした仲間たちが当時遊びで作った「よげんの書」が彼等が大人となった20世紀末に現実化しはじめ・・・その「よげんの書」を実行していく「ともだち」とよばれる存在とそれに抵抗し戦うケンヂを中心とした当時の仲間たちを描いたSF的ストーリーであるが、その最終章である本作は1作目で死んだと思われていたケンヂの帰還、人類滅亡に向けての最終作戦を実行しようとするともだち、それに抵抗するケンヂの姪のカンナやかっての仲間のオッチョ、ヨシツネ、マルオ、ユキジといった登場人物たちの姿を描くが観た全体的な印象としてこれまで謎とされてきた部分の解明を次々に見せていくような補完的作品であり、物語の展開としては最終計画をいかに阻止し、それにどうケンヂが絡んでくるか、そして過去の因縁につながる「ともだちの正体」と結構単純明快な作りなのでシリーズとしては様々な展開を見せてくれた「第2章」の方が面白かった気がする。
しかしまあ、小学校時代にああいう一緒に遊んだ気もするが名前も思い出せないような人って確かにいたかも?とも思うし、子供時代のちょっとした嘘や裏切り、それにつながるイジメなど一見楽しい毎日だった子供時代の影にある部分が寂しく怪物化したような存在が「ともだち」だったといえるかもしれない。
「ともだち」の正体は第2章観た時に私が予想していたのとは全く違ったが、何段階かにヒネられた設定はなかなか面白かったし、前シリーズで単に風景の一部のように出ていただけの研ナオコ演じるジジババが実はともだちという存在に関わる重要な事件に関わっていたという設定も意外で面白かった。
まあこういうシリーズものは間空けるとストーリーの流れが中断されて多少観るテンションが下がるからまとめてDVDなんかで一気に観た方がずっと面白いかも。