ファイナルデッドサーキット3D |
カーレースのサーキット場に来ていた若者4人はそのうちの一人ニックが何故か見てしまった予知夢によって危険を告げられ、その騒ぎの中たまたま外に出た数人とともにこの後起こってしまったサーキット場の大惨事を逃れる・・・しかし助かったはずの人たちが次々に死んでいき、ニックたちはその「死の連鎖」から逃れる方法を探そうとするが・・・・といったストーリー。
まあストーリー的には毎回同じようなパターンなのだが、このシリーズの面白さは死にゆく連中がどんな過程でどういう状態で死んでしまうかという、まるで小さな仕掛けがどんどん作用していくNHKの「ピタゴラスイッチ」や同じように様々な偶然要素がとんでもない事になるギャグ漫画「浦安鉄筋家族」を思い出すような楽しさがある(笑)
予知で見た一見意味不明の要素をどうつなげてどういう風に死ぬかという悪趣味な予想を推理したり、ストレート過ぎるくらいストレートなド派手でグロなスプラッター表現も過激!
しかもそれが「3D映画」として目の前に迫ってくるという「アトラクション」的面白さがあるし、目の前を釘やガラス片が飛んでくるのはなかなか凄い!
それから今回はクライマックスシーンがシネコンを舞台に展開されるのだが劇中の映画館の中でも3D映画が上映していたり、こういう設定って80年代中期にダリオ・アルジェントが作った映画館内で発生した悪魔風ゾンビが襲ってくる「デモンズ」(当時この映画をキュービックショックとか宣伝していた♪)を連想した。
ホラーとしては前回観た心理的に迫ってくる「エスター」と全く違って、真逆にとことん視覚的に驚かせるようなスタイルを貫いているが、怖いというよりはテレビの「衝撃映像」を観る感じで「破壊のカタルシス」やどこで何が起こるかというドキドキ感が心地よい印象。
ホラーとしては大して怖くないかも。
しかしながら度を超えた残虐シーンもわりとあるし、スプラッター映画好きなら観て楽しめる作品だったと思う。
もし次回作があるなら今度は一体どんな大惨事と死のバリエーションを見せてくれるのか勝手に想像したりするのも楽しい♪
1作目は飛行機事故、2作目はハイウェイの大事故、3作目はジェットコースター事故、4作目はサーキット場の事故ときたならば今度は海で船の事故とか、はたまた高層ビルで大惨事があったり・・・とか。
ただ、今回3D特別料金という事で一律2000円だった料金設定はちょっと高かった気もする。
