へヴィメタル・イン・ザ・カントリー |
ドイツ南西部の片田舎ドンツドルフ。一見和やかな風景が広がるどこにでもありそうな田舎町だが、実はここは世界で最も成功を遂げたといわれるインディペンド系へヴィメタル専門レコード会社「ニュークリアブラスト」の本拠地だった・・・・。
ニュークリアブラスト創始者のマーカス・シュタイガーが自宅をオフィスに会社をここまで作り上げてきた道程と協力する家族の姿、やがてドンツドルフ第2の産業にまで成功した「ヘヴィメタル」は村全体を巻き込み、伝統ある縫製工場で作られるエグイ図柄のメタルTシャツ!通販部では髑髏や悪魔などメタルグッズやCDを梱包し発送するフツーの主婦たち!村のパブでは世界ツアーをするようなバンドの新曲試聴会が行なわれる・・・といった一見異様ともいえる日常が何とも面白いが、こういう村ぐるみでメタルを応援し、それが村人たちの生活の一部になっているという光景はメタルファンとしても微笑ましい♪
しかしながら当然批判する連中もいるし、ニュークリアブラストと村の神父との関係性とか子供たちの反応など「へヴィメタルという音楽がもつ世界や価値観」と社会との関連も少し感じさせるシーンがあったり、何を言われようが「20年先も俺はメタルを聴き続ける」というマーカスの姿勢は素晴らしい!
そういえば高校時代同じくメタル好きな友人がいたものの、その人物は「今は過激なメタルが好きだろうけど年を重ねるごとに普通のロックに移っていってその後ジャズ、クラッシックと好みは変わっていくもの」と決めつけたように言われた事があるが、メタル好きになって20年以上!今だにメタル好きは変わらないし、メタル以外に映画サントラやクラッシック音楽も聴くが私にとって最も好きな根幹に存在しているのはへヴィメタルでそのの部分は揺るがないし、それはこの先も変わらないと思うのでマーカスが言っていた気持ちが凄くわかる気がする。
「好きなものはずっと好きで何が悪い!」と思うし、それは自分の絵に関しても同じ事が言えてその姿勢はずっと変わらないと思う。
勿論メタルテーマの映画だけあって劇中様々なメタルバンドの曲が使われているのが嬉しいし、過激なデスメタル系ばかりでなく叙情的なNightWishなんかの映像が見れたりするのも幅広い感じで良い♪
またラスト、マーカスの「メタルは永遠だ」という言葉と同時にPrimalFearの「Metal is Forever」が流れるという演出もマーカスの信念を象徴するような選曲でピッタリだった☆
それから特典映像として付いていたAmon Amarth、Cannnibal Corpse、The Crown、Kataklysmのプロモーションビデオもかなり激しく最近強烈なのが聴きたいと思っていたので満足出来た♪
他に気になった所はマーカスたち登場人物が着ているメタルTシャツ!
Soilworkなんかのシャツが映ったところで「あ、このシャツ同じの持ってる!」とか思ったり、メタルファンのこういう部分に絶対目がいってしまう習性があるのが自分でも妙な感じ(笑)