2009年 12月 01日
笑う警官 |
佐々木譲の原作を角川春樹が製作・脚本・監督した映画「笑う警官」を観た。
札幌市内のアパートで発見された婦人警官の死体・・・殺人と断定した北海道警察は婦人警官の元交際相手だった津久井巡査部長を指名手配、異例の射殺命令まで下す・・・その早すぎる対応と射殺命令という不自然さに対して疑問を抱いたかって津久井の盟友だった佐伯は同じくこの事件を不審に思う同僚等とともに事件の「裏捜査本部」を立ち上げ、津久井を救う為に真相を追うが・・・といったストーリー。
いかにもあからさまな不審な事件に対して独自に捜査を進めるうちに事件のカラクリが見えてくるものの、そのカラクリの裏にまださらなるカラクリが潜んでいたり、「警察の裏金問題」という現実にも根深く大きなテーマを絡めつつ、本来「正義の組織」であるはずの警察の腐敗した現状や、それを打破しようともがき戦う警官たちの姿は原作はフィクションながら報道されないだけで実際こういう事もあったんじゃないか?と思わせる怖さとリアリティがある。
また人間関係の描き方にしてもかって腐敗側の犬として働いていた者、理想的な正義を求める者、組織という枠から結局出れずに裏切る者など様々な人間ドラマが描かれてるし、対する元警察官ながら殺し屋と化した者、東大出キャリアと私大出キャリアの陰謀を張り巡らせた対立、金と欲に堕ちた者など警察とは名ばかりなヤクザさながらの犯罪組織と化した北海道警察上層部の描き方もディティールが細かく危険な感じがよく出ていてサスペンスを盛り上げる!
まあこういう警察内部の腐敗を描く映画は最近の洋画でも「フェイクシティ」や「16ブロック」、「アサルト13」などジャンルの1つとして確立されているが、「組織」や「正義」など観ていて色々考えさせる社会派的要素もあったり、舞台が「警察」という特殊な組織であるだけに普通の民間人にはある意味「ヤクザ映画」と同じくらいの別世界を覗くような面白さもあると思う。
しかしながら物語の中に潜む警察内部の闇は想像以上に大きくこの作品だけでは根本的解決に至ってないし、原作自体は「道警シリーズ」としていくつかあるようなので今後佐伯や津久井たちの新たな戦いが描かれる映画があればまた観てみたい☆
札幌市内のアパートで発見された婦人警官の死体・・・殺人と断定した北海道警察は婦人警官の元交際相手だった津久井巡査部長を指名手配、異例の射殺命令まで下す・・・その早すぎる対応と射殺命令という不自然さに対して疑問を抱いたかって津久井の盟友だった佐伯は同じくこの事件を不審に思う同僚等とともに事件の「裏捜査本部」を立ち上げ、津久井を救う為に真相を追うが・・・といったストーリー。
いかにもあからさまな不審な事件に対して独自に捜査を進めるうちに事件のカラクリが見えてくるものの、そのカラクリの裏にまださらなるカラクリが潜んでいたり、「警察の裏金問題」という現実にも根深く大きなテーマを絡めつつ、本来「正義の組織」であるはずの警察の腐敗した現状や、それを打破しようともがき戦う警官たちの姿は原作はフィクションながら報道されないだけで実際こういう事もあったんじゃないか?と思わせる怖さとリアリティがある。
また人間関係の描き方にしてもかって腐敗側の犬として働いていた者、理想的な正義を求める者、組織という枠から結局出れずに裏切る者など様々な人間ドラマが描かれてるし、対する元警察官ながら殺し屋と化した者、東大出キャリアと私大出キャリアの陰謀を張り巡らせた対立、金と欲に堕ちた者など警察とは名ばかりなヤクザさながらの犯罪組織と化した北海道警察上層部の描き方もディティールが細かく危険な感じがよく出ていてサスペンスを盛り上げる!
まあこういう警察内部の腐敗を描く映画は最近の洋画でも「フェイクシティ」や「16ブロック」、「アサルト13」などジャンルの1つとして確立されているが、「組織」や「正義」など観ていて色々考えさせる社会派的要素もあったり、舞台が「警察」という特殊な組織であるだけに普通の民間人にはある意味「ヤクザ映画」と同じくらいの別世界を覗くような面白さもあると思う。
しかしながら物語の中に潜む警察内部の闇は想像以上に大きくこの作品だけでは根本的解決に至ってないし、原作自体は「道警シリーズ」としていくつかあるようなので今後佐伯や津久井たちの新たな戦いが描かれる映画があればまた観てみたい☆
by lucifuge
| 2009-12-01 22:04
| 映画/邦画