2009年 12月 14日
イングロリアス・バスターズ |
クエンティン・タランティーノ監督の最新作「イングロリアス・バスターズ」を観た。
第二次世界大戦中の1941年、ナチス・ドイツ占領下のフランス。ある田舎町の酪農家にやってきたナチス親衛隊のランダ大佐は家主がユダヤ人を匿っているのを見破り、殺そうとするが娘の1人であるショシャナだけが何とか逃げのびる・・・・一方連合軍はドイツ軍に対してレイン中尉率いる「イングロリアス・バスターズ(名誉なき野郎ども)」と呼ばれる秘密部隊をフランスに潜入させ非情なまでの残酷な方法で殺戮を行ないその存在はドイツ軍を震え上がらせヒトラー総統を苛立たせていた・・・・1944年、パリの映画館主ミミューとして素性を隠していた成長したショシャナはドイツ軍の若い兵士ツォラーに言い寄られ困っていたが、実はツォラ-は戦争の英雄であり彼女への想いから彼は自身をモデルに作った映画のプレミア上映をこの映画館で行いたいと申し出るが、そのプレミア上映にはナチスの名だたる高官達が出席するらしく何とヒトラーまでもが来るという・・・ショシャナはナチスへの復讐の為、ある計画を進め始め、それとは別ににその情報をつかんだ連合軍もバスターズを使って映画館でナチ殲滅作戦を進めようとするが、ナチス側も映画館の警備主任としてあのランダ大佐が選任されバスターズの動きを追っていた・・・・といったストーリー。
観終わってというか観ている間中目が離せない面白さで「さすがタランティーノ!」と思わせるに十分な娯楽大作だったし、戦争映画でありアクション映画であり、復讐と策略のサスペンスであり、残虐映像も満載なホラーでもあるといった様々な楽しみ方が出来る作品。
特にバスターズのサディスティックな殺戮描写やナチス側の冷酷な殺し方など「戦争」という異常な日常状態を考えたらリアルに考えられる見せ方だったし、こういう異常な状態で最前線で戦うような連中は主人公であってもどこかサイコな殺人鬼でないとナチスにも対抗できないという設定はよくある綺麗事の戦争映画と違っていて面白い☆
また通常の映画で考えると最後まで生き残ってハッピーエンドになりそうな登場人物であっても容赦なく死んでしまったりというような予想を覆す楽しさや、その死んでしまう展開もこの人物とこの人物がこういう状況になったら必然というような展開で納得出来たり、一見イイ奴かな?と思いきややっぱり根性汚かったりキャラ表現の面白さにしてもタランティーノなりの脚本のヒネリ方がうまいし、脚本に関して言えばタランティーノ映画の醍醐味でもあるマニアックな「会話」の面白さも存分に楽しめる。
それから史実と違う展開も「やってくれた!」という感じで2時間半くらいある映画なのに全く飽きさせずラストに至るまでブルータルなノリが高いテンションで持続していくのは素晴らしい!
ドイツ軍テーマの戦争モノは結構色々観てきたが、今年観たトム・クルーズの「ワルキューレ」は緊張感ある見せ方はうまかったものの、どうもトムがドイツ人イメージとはかけ離れてるのや英語で話しているのがリアリティに欠けてしまう感じだったが、この「イングロリアス・バスターズ」はそういう面でもしっかり配慮されていて英語、ドイツ語、フランス語がうまく使い分けられているし、ドイツ人が英語を話す時の考えられた必然性とか色んな面でタランティーノのこだわりが感じられる作品だった。
私にとっては個人的な趣味要素もいっぱい含まれていたのもあって現時点で今年観た映画の中でベスト1だと思える作品◎
第二次世界大戦中の1941年、ナチス・ドイツ占領下のフランス。ある田舎町の酪農家にやってきたナチス親衛隊のランダ大佐は家主がユダヤ人を匿っているのを見破り、殺そうとするが娘の1人であるショシャナだけが何とか逃げのびる・・・・一方連合軍はドイツ軍に対してレイン中尉率いる「イングロリアス・バスターズ(名誉なき野郎ども)」と呼ばれる秘密部隊をフランスに潜入させ非情なまでの残酷な方法で殺戮を行ないその存在はドイツ軍を震え上がらせヒトラー総統を苛立たせていた・・・・1944年、パリの映画館主ミミューとして素性を隠していた成長したショシャナはドイツ軍の若い兵士ツォラーに言い寄られ困っていたが、実はツォラ-は戦争の英雄であり彼女への想いから彼は自身をモデルに作った映画のプレミア上映をこの映画館で行いたいと申し出るが、そのプレミア上映にはナチスの名だたる高官達が出席するらしく何とヒトラーまでもが来るという・・・ショシャナはナチスへの復讐の為、ある計画を進め始め、それとは別ににその情報をつかんだ連合軍もバスターズを使って映画館でナチ殲滅作戦を進めようとするが、ナチス側も映画館の警備主任としてあのランダ大佐が選任されバスターズの動きを追っていた・・・・といったストーリー。
観終わってというか観ている間中目が離せない面白さで「さすがタランティーノ!」と思わせるに十分な娯楽大作だったし、戦争映画でありアクション映画であり、復讐と策略のサスペンスであり、残虐映像も満載なホラーでもあるといった様々な楽しみ方が出来る作品。
特にバスターズのサディスティックな殺戮描写やナチス側の冷酷な殺し方など「戦争」という異常な日常状態を考えたらリアルに考えられる見せ方だったし、こういう異常な状態で最前線で戦うような連中は主人公であってもどこかサイコな殺人鬼でないとナチスにも対抗できないという設定はよくある綺麗事の戦争映画と違っていて面白い☆
また通常の映画で考えると最後まで生き残ってハッピーエンドになりそうな登場人物であっても容赦なく死んでしまったりというような予想を覆す楽しさや、その死んでしまう展開もこの人物とこの人物がこういう状況になったら必然というような展開で納得出来たり、一見イイ奴かな?と思いきややっぱり根性汚かったりキャラ表現の面白さにしてもタランティーノなりの脚本のヒネリ方がうまいし、脚本に関して言えばタランティーノ映画の醍醐味でもあるマニアックな「会話」の面白さも存分に楽しめる。
それから史実と違う展開も「やってくれた!」という感じで2時間半くらいある映画なのに全く飽きさせずラストに至るまでブルータルなノリが高いテンションで持続していくのは素晴らしい!
ドイツ軍テーマの戦争モノは結構色々観てきたが、今年観たトム・クルーズの「ワルキューレ」は緊張感ある見せ方はうまかったものの、どうもトムがドイツ人イメージとはかけ離れてるのや英語で話しているのがリアリティに欠けてしまう感じだったが、この「イングロリアス・バスターズ」はそういう面でもしっかり配慮されていて英語、ドイツ語、フランス語がうまく使い分けられているし、ドイツ人が英語を話す時の考えられた必然性とか色んな面でタランティーノのこだわりが感じられる作品だった。
私にとっては個人的な趣味要素もいっぱい含まれていたのもあって現時点で今年観た映画の中でベスト1だと思える作品◎

by lucifuge
| 2009-12-14 22:39
| 映画/洋画