2009年 12月 16日
アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち |
スティーヴ・“リップス”・クドロー(ギター&ヴォーカル)とロブ・ライナー(ドラム)によって結成されたカナダのヘヴィメタルバンド「アンヴィル」は1984年に日本でも「SUPER ROCK'84 IN JAPAN」に出演するなど大躍進を続け「スラッシュメタルのゴッドファーザー」、「パワーメタルの父」などリスペクトされるほどの存在であったが、同じ「SUPER ROCK~」に出演したボン・ジョヴィやスコーピオンズが大成功を収める中、何故かアンヴィルだけが全く売れなかった・・・・・そんな苦難の道を辿りながらの現在の彼等の姿を追うドキュメンタリー映画「アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち」を観た。
冒頭の熱狂的歓声の中でのアンヴィルの勇姿と彼等をリスペクトするモーターヘッドのレミーやスレイヤーのトム・アラヤ、メタリカラーズ・ウルリッヒ、元ガンズ&ローゼズのスラッシュなどのインタビューとは裏腹に今のアンヴィルの現状が映し出され、ケイタリングの仕事をしながらバンド活動を頑張るリップスや同じような状況のロブの様子を観ていて、ちょっと日本お笑い界のアンダーグラウンドの帝王と多くの芸人たちにリスペクトされながらも現状はバイト生活で食いつないでいる「リットン調査団」を思い出してしまった・・・。
アンヴィルへの取材はそういう彼等の日常からある日ずっとファンだったという女性から自分がマネージメントをやるのでヨーロッパツアーをしないかという話があり、ライブをしたいのとライブを見たレコード会社が目をかけるかも?という期待からそのチャンスにかけようとする・・・しかし現実は素人同然のマネージャーのせいもあり列車に乗り遅れる、道に迷って会場に遅れギャラは夕飯だけ、客が4人だけなど悲惨な目に遭い色んな所で揉めに揉めて結局ギャラも全く支払われず・・・といった痛々しくもとんでもない様子には人間ドキュメントとしての面白さもありながらここまで必死にやっていてメタルファン的には年齢を感じさせないエネルギッシュなライブや曲自体もイイのに何で売れない?と思ってしまう。
そして彼等は次に新アルバムの制作に入り、ジューダスプリーストなど大物のアルバムを作っている旧知のプロデューサーであるクリス・タンガリーディズに協力を仰ぎ、見事一緒にアルバムを作る事になるが、その過程でも揉めるリップスとロブ、喧嘩しながらもお互い理解し合い前に進んでいく彼等の姿は本当にメタルが好きで真剣に自らの音楽と対峙していると感じさせるし、クリスが語るそんな彼等が何故成功できなかったのかという分析については「良いレコード会社に出会えず、会社が彼等を本気で売ろうとしなかった為に自分でそれをやろうとしたが失敗した。」とか「ツアーやライブの契約や予定を組んだり、彼等をうまくマネージメントするマネージャーがこれまでついていなかった。」などミュージシャン本人がいくら頑張っても周囲のやる気のなさや良い人物との出会いや関わりが無かった事でこういう事態になったという話はジャンルは違うながら芸術表現で世に出ようと考えている自分にとっても重なる感じでそういう部分は確かに気をつけないといけないと思った。
しかしながらそういう苦境にあっても決して諦めず30年以上も続けてきた彼等の姿は格好良いし、アンヴィルの一見格好悪いながらも必死にもがき自らの道に突き進む生の姿を追ったこの映画がきっかけで彼等のブレイクに発展するかも?とも思う。
実際私はこれまで「アンヴィル」というバンドについて何となく名前は聞いた事はあったが、曲は知らないしどんなバンドかも全く知らない程度で映画を観て初めて知った。
特に彼等の代表曲である「Metal on Metal」は聴いていて本当に耳に残る本物のメタル曲だと思うしさらにヘヴィネス度を増した新作「This is Thirteen」も良さそう♪
最近DVD含めて色々メタル関係のドキュメンタリーを観ているが、これは今まで観たへヴィメタル・ドキュメンタリー映画の中でベストな作品だったと思う◎
冒頭の熱狂的歓声の中でのアンヴィルの勇姿と彼等をリスペクトするモーターヘッドのレミーやスレイヤーのトム・アラヤ、メタリカラーズ・ウルリッヒ、元ガンズ&ローゼズのスラッシュなどのインタビューとは裏腹に今のアンヴィルの現状が映し出され、ケイタリングの仕事をしながらバンド活動を頑張るリップスや同じような状況のロブの様子を観ていて、ちょっと日本お笑い界のアンダーグラウンドの帝王と多くの芸人たちにリスペクトされながらも現状はバイト生活で食いつないでいる「リットン調査団」を思い出してしまった・・・。
アンヴィルへの取材はそういう彼等の日常からある日ずっとファンだったという女性から自分がマネージメントをやるのでヨーロッパツアーをしないかという話があり、ライブをしたいのとライブを見たレコード会社が目をかけるかも?という期待からそのチャンスにかけようとする・・・しかし現実は素人同然のマネージャーのせいもあり列車に乗り遅れる、道に迷って会場に遅れギャラは夕飯だけ、客が4人だけなど悲惨な目に遭い色んな所で揉めに揉めて結局ギャラも全く支払われず・・・といった痛々しくもとんでもない様子には人間ドキュメントとしての面白さもありながらここまで必死にやっていてメタルファン的には年齢を感じさせないエネルギッシュなライブや曲自体もイイのに何で売れない?と思ってしまう。
そして彼等は次に新アルバムの制作に入り、ジューダスプリーストなど大物のアルバムを作っている旧知のプロデューサーであるクリス・タンガリーディズに協力を仰ぎ、見事一緒にアルバムを作る事になるが、その過程でも揉めるリップスとロブ、喧嘩しながらもお互い理解し合い前に進んでいく彼等の姿は本当にメタルが好きで真剣に自らの音楽と対峙していると感じさせるし、クリスが語るそんな彼等が何故成功できなかったのかという分析については「良いレコード会社に出会えず、会社が彼等を本気で売ろうとしなかった為に自分でそれをやろうとしたが失敗した。」とか「ツアーやライブの契約や予定を組んだり、彼等をうまくマネージメントするマネージャーがこれまでついていなかった。」などミュージシャン本人がいくら頑張っても周囲のやる気のなさや良い人物との出会いや関わりが無かった事でこういう事態になったという話はジャンルは違うながら芸術表現で世に出ようと考えている自分にとっても重なる感じでそういう部分は確かに気をつけないといけないと思った。
しかしながらそういう苦境にあっても決して諦めず30年以上も続けてきた彼等の姿は格好良いし、アンヴィルの一見格好悪いながらも必死にもがき自らの道に突き進む生の姿を追ったこの映画がきっかけで彼等のブレイクに発展するかも?とも思う。
実際私はこれまで「アンヴィル」というバンドについて何となく名前は聞いた事はあったが、曲は知らないしどんなバンドかも全く知らない程度で映画を観て初めて知った。
特に彼等の代表曲である「Metal on Metal」は聴いていて本当に耳に残る本物のメタル曲だと思うしさらにヘヴィネス度を増した新作「This is Thirteen」も良さそう♪
最近DVD含めて色々メタル関係のドキュメンタリーを観ているが、これは今まで観たへヴィメタル・ドキュメンタリー映画の中でベストな作品だったと思う◎
by lucifuge
| 2009-12-16 23:07
| 映画/洋画