ワンピース フィルム STRONG WORLD

週刊少年ジャンプに連載中の尾田栄一郎の漫画「ワンピース」のオリジナル劇場版アニメ第10作「ワンピース フィルム　STRONG WORLD」を観た。
「ワンピース」とは野望がひしめく大海賊時代にルフィたち麦わら海賊団が海軍やライバルの海賊達と戦いながら様々な冒険を繰り広げる物語であるが、このオリジナル劇場版「STRONG WORLD」では20年前の伝説的海賊「金獅子のシキ」が復活、海軍への挑発的破壊行為を手始めにさらなる世界政府への復讐を企んでいた・・航海中だったルフィたちは航海士であるナミがハリケーンを予測してたまたま近くにいたシキにまでその情報を伝えた事からシキの船もハリケーンから救われるが、ナミの能力に目をつけたシキはナミを奪いルフィたちを自ら作り上げた弱肉強食の島「STRONG WORLD」の各地へ突き落とす・・・・しかしそこは様々な恐るべき生物たちが棲む世界だった・・・といったストーリー。
いきなり最初から不思議なフォルムをした色んな凶暴なクリーチャーたちが壮絶バトルを展開するシーンが連続し、まるで小さい頃好きだった東宝の怪獣映画やウルトラマンを観ているような楽しい感覚が甦ったり、ルフィを中心とした麦わら海賊団のクルーたちのそれぞれの超絶な戦いと冒険、迫力ある見せ場、仲間を信じて突き進む友情の姿、強大な力を持つ敵シキとのバトルクライマックス、シキの配下であるドクター・インディゴの足音が屁の音だったり、ブルックの小ネタなどギャグなシーンも満載だったり「これぞ少年漫画の王道！」と子供、特に男の子が好きな要素がこれでもかと詰まった作品になっていて、これまでの劇場版はテレビ放映の際にいくつか観た事はあったが全く中身の興奮度が全く違う。
さすが原作者自らが初めて本格的に取り組んだオリジナル劇場版だけあってワンピース本来の世界がそのままグレードアップした世界に圧倒された。
観ていて小難しい事など何も考えずにその時間存分に楽しめる一級の娯楽作品に仕上がっていたと思う。