カールじいさんの空飛ぶ家

「トイストーリー」や「モンスターズインク」、「ウォーリー」などで知られるディズニー傘下の3Dアニメ制作会社Pixerの新作「カールじいさんの空飛ぶ家」を観た。
冒険に憧れる少年だったカールは同じく冒険好きな少女エリーと出会い、将来エリーを南米のパラダイスの滝に連れて行くという約束をする・・・・その後二人は結婚し幸せな生活を送るものの、冒険の為に貯めていた資金も何かと要り用でなくなっていき冒険の夢を果たせぬまま老いてしまった二人・・・そしてエリーが亡くなってしまった後孤独になったカールは家に引きこもる偏屈な老人になり、あるトラブルから家を立ち退かなければならなくなった時、彼は家に大量の風船をつけて空に飛び立ち・・・・という感じのストーリー。
冒頭10分くらいでカールとエリーの人生を辿るシーンが展開され、それだけでも1つの映画として出来そうなドラマティックさがあったが、その後孤独になったカールの遣り残した冒険と、たまたまついてきてしまった自然探検隊とは名ばかりのお坊ちゃまな少年ラッセルとの交流など映画の本展開に入ってからがさらに面白い！
観る前はパラダイスの滝に辿り着くまでの冒険を描くのかと思っていたら、意外にさっさと南米まで来てしまってここからどうするのか？と観ていると滝まであと少しの距離を風船のように浮かした家を引っ張りながら老人と少年がひたすら歩くという展開は設定として無茶苦茶ながら（まあ風船で家浮かせて南米まで行くのも無茶苦茶だが）何か凄い・・・それからラッセルになつく謎の鳥と鳥を追う話す犬たち、その犬を操る謎の老人など次々に冒険的要素が絡み合って奮闘するカールじいさんとラッセルの様子が面白かった☆（特にカールが入れ歯や杖で闘うシーンは笑える♪）
先日観たストレートにダイナミックな冒険を見せてくれた「ワンピース」とはまた違うワクワク感と冒険の楽しさを感じさせてくれ、ちょっと感動もさせるようなあたたかみのある作品だったと思う。