2010年 01月 24日
ブラックパラドクス |
去年発売になっていたが知らなくて、ようやく入手したホラー漫画の奇才・伊藤潤二の「ブラックパラドクス」を読んだ。
自殺サイト「ブラックパラドクス」で出会い、集団自殺に出かけた自殺志願者たち・・・・漠然と未来に不安を抱く看護師の女性マルソー、ドッペルゲンガーを目撃した事からそのせいで死ぬ前に死にたいと思っている男性タブロー、自らの分身ロボットの存在から自分が不必要な存在に思えてきた工学者の男性ピータン、顔の醜い痣に苦しむ女性薔薇っち・・・・の4人は自殺現場となる目的地に向かう途中、同じく自殺に向かう自分たちの分身を目撃し・・・・といった感じのストーリー。
自殺サイトや集団自殺という現実につながるような社会派要素を含めながらも一旦話が展開していくと、そういった現実的リアリティそっちのけなホラーやSF、妙なユーモアがグチャグチャに混ざったような伊藤潤二ワールド内での特異なリアリティが暴走する感じでグイグイ読ませる!
特に「幽門部」、「あちらの世界」、「パラドナイト」という独自のキーワードが絡み合いどんどん話のスケールが大きくなっていったり、普通だったはずの世界が徐々に異様な形に変容していく様子は伊藤潤二ならではの気持ち悪い表現の気持ち良さといったところ☆
それに前半は絵的なグロテスク感が抑え気味だったのが後半、培養され巨大化した異や痣など絵でも奇怪な世界を楽しませてくれるし、やはりこの人の描く世界は他には無いオリジナリティ溢れる面白さがあると思う。
自殺サイト「ブラックパラドクス」で出会い、集団自殺に出かけた自殺志願者たち・・・・漠然と未来に不安を抱く看護師の女性マルソー、ドッペルゲンガーを目撃した事からそのせいで死ぬ前に死にたいと思っている男性タブロー、自らの分身ロボットの存在から自分が不必要な存在に思えてきた工学者の男性ピータン、顔の醜い痣に苦しむ女性薔薇っち・・・・の4人は自殺現場となる目的地に向かう途中、同じく自殺に向かう自分たちの分身を目撃し・・・・といった感じのストーリー。
自殺サイトや集団自殺という現実につながるような社会派要素を含めながらも一旦話が展開していくと、そういった現実的リアリティそっちのけなホラーやSF、妙なユーモアがグチャグチャに混ざったような伊藤潤二ワールド内での特異なリアリティが暴走する感じでグイグイ読ませる!
特に「幽門部」、「あちらの世界」、「パラドナイト」という独自のキーワードが絡み合いどんどん話のスケールが大きくなっていったり、普通だったはずの世界が徐々に異様な形に変容していく様子は伊藤潤二ならではの気持ち悪い表現の気持ち良さといったところ☆
それに前半は絵的なグロテスク感が抑え気味だったのが後半、培養され巨大化した異や痣など絵でも奇怪な世界を楽しませてくれるし、やはりこの人の描く世界は他には無いオリジナリティ溢れる面白さがあると思う。
by lucifuge
| 2010-01-24 22:38
| 本/漫画