2006年 03月 20日
白バラの祈り |
1943年、ナチス政権下のドイツで言論による抵抗運動をした白バラとよばれる組織とその中心メンバーだったショル兄妹、その妹であるゾフィーを主人公にした事実を元にした映画「白バラの祈り」を見た。
ゾフィーの捜査にあたる秘密警察ゲシュタポはイメージとして容疑者を容赦なく拷問して楽しむような感じがあったのだが、ゾフィーを取り調べた捜査官はそういうイメージとは全く違い、まるっきりの悪ではなく人間的な一面ももちあわせた人物という描写が特異な印象を残したし、彼の心理描写も良かった。
彼も自分の任務が正しいと信じてやってるのであって、そういう点は前に見たミュンヘンのテロリストたちとも共通する正義の名の下の狂気である気がする。
ナチに決して屈せず自分の信じる事を貫くゾフィーも一人になったら泣き崩れてしまったり、気丈ながらも弱い側面があったりで、それぞれの立場の登場人物の必死のぶつかりあいが心に残った映画だった。
ゾフィーの捜査にあたる秘密警察ゲシュタポはイメージとして容疑者を容赦なく拷問して楽しむような感じがあったのだが、ゾフィーを取り調べた捜査官はそういうイメージとは全く違い、まるっきりの悪ではなく人間的な一面ももちあわせた人物という描写が特異な印象を残したし、彼の心理描写も良かった。
彼も自分の任務が正しいと信じてやってるのであって、そういう点は前に見たミュンヘンのテロリストたちとも共通する正義の名の下の狂気である気がする。
ナチに決して屈せず自分の信じる事を貫くゾフィーも一人になったら泣き崩れてしまったり、気丈ながらも弱い側面があったりで、それぞれの立場の登場人物の必死のぶつかりあいが心に残った映画だった。
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by lucifuge
| 2006-03-20 19:29
| 映画/洋画